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モーニング

 1800年代初頭、ヨーロッパでは外出着としてフロックコートと呼ばれる丈の長いコート、ベスト、グレーのスラックスが着用されていました。しかし、紳士が馬車ではなく馬に乗ろうとした時、それまでのフロックコートではダブル前の長い裾が邪魔になることから、前の裾を大きく斜めにカットして着られるようになりました。そこで誕生したのが現在のモーニングコートの原型と言われています。前の裾を大きくカットしたことから、イギリスでは今でも「Cut away Coat(カッタウェイコート)」と言われる事もあります。
 1830年頃には「Morning Walking Coat(モーニング・ウォーキング・コート/朝の散歩服)」と名前を変えて着用されました。当時は、競馬見物時や昼間に出かける際の街着として着られることが多かったのですが、1870年代には「Morning Coat(モーニングコート)」の名称となり1914年(第一次世界大戦)を機に昼間の正礼装として定着しました。
 現在では、結婚式での父親の衣裳や、叙勲や授章等で宮中に参内する時に着用されます。

 

フロックコートタイプ

フロックコート(frock coat)は上着の着丈が膝まである伝統的な昼の正礼服。モーニングと同様、丈が長く大きな身頃なので大きな教会での挙式や、トレーンの長いウエディングドレスと合わせると映えます。
現代の昼の正礼服、モーニングの原型となったもので、16世紀のヨーロッパの農民が、外出や農作業の際に着用していた、長い袖の付いた丈の長い服が起源とされる。本来は粗末な布地のものであったが、徐々に形式昇格が起こり、上等な生地を用いて洗練された仕立てが施されるようになり、一般市民の外出服と変遷していく。18世紀には男性の普段の服装のシャツ・ベスト・ズボンにフロックコートとネクタイを合わせることで、英国紳士の外出時の服装として確立し、現代のスーツの原点となった。今でも修道士の着る袖の長い修道士服をフロックと呼びます。

 

黒ダブル略礼服

 いわゆるブラックスーツのこと。朝から夜まで、慶事・祝事・弔事と、着方によって冠婚葬祭にオールマイティに対応できる便利な礼服です。慣習的に慶事には白かシルバーのネクタイを、弔事には黒のネクタイを合わせます。結婚式の際はご列席の方が着用されます。